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わかりやすい例でいいますと、かなり大変な親知らずを抜いても、口の中の細菌が少ない人は痛みが出ることは少ないのですが、重度の歯周病によりグラグラの、指だけで抜くことができそうな歯でも、口の中の汚い人は、その状態で歯を抜けば、3日くらい熱が出たりします。
このように、歯を抜くという処置の大変さが問題なのではなく、口の中の細菌の数が術後の痛みに大きく関係してきます。
抜いた傷口から体内に菌がまわると、全身に毒を循環させるようなもので、何日間も熱や痛みが出たりして、体が防御反応を示すのです。
そういった意味で、健康に気をつかう人はもっと口の中の細菌を減らすことに意識を向けるべきでしょう。
以前、「リンゴを噛んで歯茎から血が出ませんか」というCMがありましたが、ブラッシングをして出血する人は決して少なくありません。
ほとんどの人は、ブラッシング時に歯茎から出血すると、ブラッシングのやり方が悪いんだ、強く磨きすぎたんだと思い、歯茎に歯ブラシを当てないように、歯の表面だけを磨くようになります。
これでは歯茎はどんどん悪くなり、ますます出血しやすい状態になってしまいます。
歯茎から出血したとき、血の出る磨き方のほうが正しい場合がほとんどです。
歯茎がはれているのにブラッシングで出血しないのは、全然磨いていないのと同じことです。
時々血が出るときの磨き方が正しくて、出血しないときには歯茎に歯ブラシの毛先が当たっていないのです。
出血しないときの磨き方が間違っているのです。
正しい部分に毛先を当てて磨いていれば、歯茎に炎症があれば毎回出血するはずですし、逆に歯茎に炎症がなければ、一切出血することはありません。
時々でもブラッシングで出血するようでしたら、しばらくの間、わざと出血させるぐらいの気持ちで、歯茎にも毛先を当てるようにするべきです。
そもそも歯茎から血が出る状態は、プラークという歯のバイ菌が、歯と歯茎のまわりについて歯茎を攻撃し、歯周病を進行させようとします。
これに対する人間の防衛反応として、プラークと戦う細胞が歯茎に集中して抵抗している状態なのです。
この状態では、歯茎がはれて炎症になるので、“歯肉炎”と呼ばれます。
プラークが歯ブラシで取り除かれれば、プラークと戦う細胞は歯茎に存在する意味がなくなり、そこから立ち去って本来の場所に戻ってしまうのです。
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